【大学教授インタビュー】求められる、“専業主婦がいる男性に標準化された”80年代の働き方モデルからの脱却
「日本の人事部」で、家族社会学を研究する立命館大学の筒井淳也教授にインタビューしました。
コロナ禍でリモートワークが増えても、変わらなかった(むしろ増えた)、家庭内における女性の家事育児の負担感。その背景は?「改正育児・介護休業法」が順次施行される中で、企業が行うべき支援とは?
記事内で筒井教授がおっしゃっている「専業主婦がいる男性に標準化された、80年代の働き方モデルを見直すべき」というご指摘は、本当にその通りだなぁと。人事部の方々が読むメディアで、家族社会学を研究されている教授のお話が載ったのも新しかったのではないかと思います。
▼求められる、“専業主婦がいる男性に標準化された”80年代の働き方モデルからの脱却https://jinjibu.jp/article/detl/keyperson/2817/
「日本の人事部」
・大企業のホワイトカラーを中心に日本企業の働き方は、主婦のサポートがある男性に標準化されてつくられています。だから、それ以外の人が働きにくい現状があります。
・多くの上司は従来の働き方になじんでいますから、男性の育休取得推進にピンとこない。口には出さなくても「なぜ、奥さんがやらないの?」と内心では思っているわけです。「標準化されている」ことというのは、思いのほか強いんですよ。マインドを含めて深く根づいているので、簡単には変わりません。
・日本の両立支援政策は、基本的に“出産・育児期”にしか配慮しておらず、それ以降は結局、従来の男性的な働き方を要求するものになっている。これでは共働きカップルは増えません。ㅤ