【インタビュー】ヤフー株式会社　堀井耕策さん(自己を理解し、人生のビジョン実現を応援する人財育成)

人と組織の成長を応援する「ノビテクマガジン」VOL.27で、教育担当者インタビューの取材・執筆を担当しました。

お話をうかがったのは、ヤフー株式会社から出向し、グループ会社のワイジェイFX株式会社でコミュニケーション推進室マネージャーを務めていた堀井耕策さんです。とても広い視野で人材育成に取り組まれていて、個人的にも記憶に残るインタビューになりました。

【記事から一部抜粋】

堀井さんが、社員の人財育成で特に力を入れていたことの一つに「自己理解」の強化がある。ストレングスファインダーやパーソナリティ診断、脳科学に基づく性格テストなど複数のアセスメントを導入。自身の強みや弱み、思考のクセを把握できるようにし、全社員の結果を公開した。同時に360度評価を導入することで、「他人から見たときの自分」を可視化。他者からのフィードバックによってビジネス上の強みや成長課題を認識できる仕組みをつくった。

一方、「何のために働くのか」「幸せとは何か」といった抽象度の高い問いについて考える研修を実施。「自分はどういう人間なのか」「どんなことにやりがいや生きがいを感じるのか」の気づきに繋げ、社員同士シェアし合うことで関係性の質を高めていくことに力を注いだ。

「私が人事マネージャーに就任した当初は、こんな研修をやって何になるのかと思われていたかもしれません（笑）。自分を知って、‟営業成績があがるのか？”“給与があがるのか？”と問われたら、そんな単純な話ではないと私もわかっています。しかし一方で、人事として現場ですぐに使える専門知識やスキルの習得だけを支援していたらいいのかというと、そうではないと思う。自己理解やビジネス基礎スキルの習得は、いわばビジネスパーソンとしての土台づくり。土台があってはじめて、専門スキルが活きるんです。自分の特性や強みを知り、人間的な魅力やビジネスの基礎的な力を磨くことは、すぐに成果には結びつかないかもしれませんが、中長期的に見たときに、個人の成長や組織の成長、会社の発展に繋がっていくと考えています。

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